20年以上前の話になる。ある年の桜花賞の日、阪神競馬場近くに住んでた女友達と、前夜から並んで新聞紙を敷いて地面で観戦した。たしか連れはビワハイジから、私はソロシンガーから買って、お互い見事にスって帰ってきたと思うから 1996年だった。
そしてその翌週の皐月賞の日、今度は飲み友達の看護師と一緒に、彼女の勤め先の病院の院長とその友人の馬主に連れられて阪神競馬場に行き貴賓席で観戦することになった。その日の阪神はとにかく武豊が強くて「こんな日は何も考えずに武豊から買えばいいんだよ」って院長先生に言われたけど「何も考えずってそんなクソみたいなブルジョワ博打やってられっか」って意地になって武豊は外して穴狙いに徹したら見事にスッた。まあ冷静に考えるとGIで有力な騎手がみんな中山に行ってる裏開催に武豊が出てるんだし、そこから買うしかない。若かった。
まあ、結果はさておき1週間で地べたから貴賓席である。私は、その時に「地べたと貴賓席と両方行けるように生きよう」と思ったのだ。これがわりと自分の人生の指針になってるという話。
その後、京都から離れることになってからは競馬やってないけど、この季節になるとあの年のことを思い出す。
テーマソングはこれ。
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