Love, Sweets & Yoga

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

週末、飲食の記録(東京、新潟)

呑んだ話するとき、これまではあまり店名出さなかったけど、こんなブログの規模で予約取れなくなるとかいう影響はたぶんないと思うし、出していこうと思う。

今回、木曜から東京出張で、金曜の夜から新幹線で新潟行って日曜に帰ってきた。MAXときが引退するので大好きなグリーン車にもう一度乗っておこうと思ったのと、E7が上越新幹線にも走るようになったのでこれも乗りたかった。(グランクラスには乗らなかったけど、いつか乗りたい)

木曜、なんかこのお店が酒の味にうるさい人々の間で評判がいいので、一度行ってみようと思って予約して一人で行ったのだ。けしからんのでやっつけに行く、ぐらいの気持ちである。
tabelog.com

誰かに連れて行ってもらうより、一人で予約して一人で呑むほうが気楽だなと思う。予定合わせるのめんどくさいというのもあるけど、はじめてのお店はギャンブルみたいな部分があって、予想以上に美味しかったとしても、逆にダメだったとしても、予算をオーバーしたとしても相手がいると感想を述べるのに気兼ねする。映画とかもそうで、一人のほうが気楽。一人で行くと、店の人と話せるのでそれも良い。

で、実際に呑んだ感想としては、燗酒を主食として肴と口中調味するスタイルで、燗の具合と味のペアリングにこだわりがあるのはすごくわかった。少しケレン味が強いと思うけど、これは燗酒とはこういうものというイメージを崩していく狙いもあるのだろうし、そういう意味でグルメっぽい人に評判いいのわかる。意外性がある。

翻って、私はあんまりグルメというわけではない。ていうか、グルメっぽい人が珍重する甘い日本酒とか古酒が苦手なんだわ。どういう系統が好きですかって言われて「淡麗辛口すっきり系!」って元気よく答えて「あー うちそういうのないんすわ(バカにした顔)」って反応されることが本当に多い。ちなみに、そこをわかってあえて元気よく答えてる。

まあ、辛口甘口っていう軸で甘口の部類に入るしっかり濃醇系は好きなのよ。あとキレの良い軽い甘みがあるタイプも。だけど糖分が強くて甘酸っぱい「ジュースみたい★」とか「ワインみたい♡」とか要は「女性向け」とか言われるあの系統があかん。で、今回、そういうのを燗つけて肉とか揚げ物と合わせるというスタイルがわりとあって、ベルギービールとポムフリットみたいな感じのペアリングとしては合うんだけど、純粋に好みとしては少し外れる。苦手なわりにするっと飲めるんだからやっぱりペアリングの妙なのだけど。

今回出してもらった中では、神亀の山廃といわしの梅煮が一番気に入って完成度高いと思ったんだけど、言うたら普通よね。この普通がやばくて梅が尋常じゃなく美味しかった。店主が和歌山出身で実家のお母様が漬けたものらしい。こういう、尋常ではないオーソドックスが好きなのだ。エクストラオーディナリーなオーディナリー。最後、アンコールとして神亀四段仕込みとともにこの梅肉単体をいただきまして、これが、高級旅館の朝粥みたいで本当にすごかった。正気を失っていて写真がひどい。

結局、日が変わるぐらいまで店にいて、6合ぐらい呑んで13kぐらい払ったけど内容的に明らかに良心的だと思う。でも明らかに呑みすぎであり、その半分ぐらいの量をさらっと呑みたいけど、店主の方針として帰りに飲み直しとか〆になんか食べようとかそういうのは嫌なのだそうで、じゃあなんだ、二次会としていくべきなのか?しかし、この店予約とれないじゃん。と、なかなか複雑な感じでした。常連として通うには荷が重いけれど、季節ごとに覗いてみたい店だとは思う。文句なく美味しいものが出るけど誰かを誘おうという感じでもないな。一人でおいしいおいしいっていって呑みたい。東京で時間があって予約取れたらまた行く。

そして翌日金曜。仕事が終わってMAXときに乗るのに若干時間に余裕がなく東京駅で崎陽軒のシウマイ弁当ゲット。シウマイ弁当は間違いなく幸せになれるのでこういう時にあまり悩まなくて良いが、気分的にビールって感じでもなかったのでタカラの缶チューハイにした。グリーン車でゆったりとシウマイつつくの幸せすぎて泣ける。シウマイ弁当で一番好きなのは米です。うるち米をもち米っぽく蒸してあるのよね。

さて、今回は何もする気なく出かけたので基本は家でだらだらしてたんだけど、ひさしぶりに連れとともにやきとりの「みやこや」さんにいった。帰りのことを考えてバスに乗って出かけた。

この店で連れは非常に愛されており、そういう店がある人は安心感がある。きどらない感じの飲み屋とか食べ物屋で好かれるのって人徳だと思うし、行きつけの良い感じの店があって良好な関係を築いている大人は良い大人だ。
www.miyakoya-niigata.co.jp
このお店の「やきとり」の定義は「使用素材に関係なく肉を串にさして焼いたもの」とされており、「やきとり」と「やきとん」が両方出てくる。ここのタレが良い。味の系統はどちらかというと甘口、肉の質が良いので強い味でごまかさなくても良いんだと思う。あと、焼きもうまい。串焼きの焼き具合って結構修行が必要だと思うんだけど、ちゃんとした良い仕事がなされてる。

あと、新潟風のたれカツ仕立てにしたレバカツが絶品なので、みやこやに行く人はぜひ食べてみてほしい。たれのしみたキャベツにカラシをちょっとつけてビールと合わせると泣ける。

今回、家に日本酒のストックがたくさんあるので軽く呑んで残りは持ち帰りにした。ここのモツ煮こみは日本酒にすごく合う。普通はモツ煮には焼酎ってイメージあるけど、ここの煮こみのベースは思いの外薄味でだしが効いていて、もしかしたら沖縄のナカミー汁とかそういう系統。そこに臭みのないモツの脂のコクが加わっており、なんか品が良いのだ。

家で呑んだ日本酒は、斎彌酒造さんの「美酒の設計」に「雪の坊舎(純吟 山田穂 無濾過生原酒)」、あと秋田限定の、出羽の冨士 「COLD SAKE」、出羽鶴「クラムボン」など。秋田祭りだった。COLD SAKEはソーダで割るとすごく美味しい。クラムボン、かぷかぷ呑んだ。

ただ、みやこやのモツ煮は秋田より新潟のお酒のほうが合う気がする。お店で越の誉の冷酒呑んだけど、そういう系統がいいんじゃないかしらん。私、そういうお父さんの晩酌みたいな飲み方も好きなのよ。

日曜、帰りの新幹線で食べるものに悩み「まさかいくらなんでも寿司」というむちゃくちゃな弁当を頼んだ。ます さけ かに+いくらが酢飯の上にみっしり乗っかっており、エクストリームます寿司という風情。そこに新潟の限定ビール「風味爽快ニシテ」と、吉乃川のゆずスパークリングをあわせるつもりが、ゆずスパークリングは飲みきれずお土産にした。

ところで、新潟からの帰り、お土産に「河川蒸気」ってお菓子を買いがちなのだけど、今回は、念吉の「プラリネ」の一番小さいのを買った。
www.nenkichi.com
地方特有の洋菓子も作ってる和菓子屋、法事とか結婚式とかのお土産で配られるああいうやつの味がする。懐かしく美味しかった。ちょっともそっとしたバターの効いたスポンジにオレンジママレードが挟んであり、チョコでコーティングされた上に香ばしいプラリネが乗っかっている。素朴でしっかり甘い。昔ながらのお菓子の味だ。大きいのだと持て余しそうだけど、このサイズはちょうどよい。