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そうでない人がそれなりにやっていくブログ

アイカツ!シリーズ5thフェスティバル!! を見た

私は1イベント1公演主義みたいなとこがあるんだけど、今回は特例的に両日見たほうが良さそうなので両日見た。関係ないけど、宿が築地市場から激近だったので、むっちゃ寿司食べた。すしざんまいの塩水うにはおいしい。

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アイカツ!シリーズは、現在のシリーズから声優さんが歌唱も担当している。で、これまでの歌唱担当グループのSTAR☆ANIS と AIKATSU☆STARS! は今年の春に卒業ライブを済ませている。そんな中で、半年も経たないのに、しれっとゲストとして歌唱担当が出てくることに対して、どうなのか、みたいな疑問を持つ向きもあったと思う。だけど、フタを開けてみると、声優と歌唱担当の立ち位置がクリアになり、ある意味、歴史的和解?みたいなイベントだった。別に仲が悪いわけではないだろうから、和解という言葉はふさわしくないけど、なるほど、こういう形じゃないとダメだったんだなって納得した。

思えば、少なくともアイカツ!の最初のころは歌唱担当自身のアイドルとしての個人活動と、「うたのおねえさん」としての活動は注意深く切り離されていたと思う。歌唱担当はディアステージ所属の所謂「地下アイドル」であり、そして、2012年当時は今よりもう少し地下アイドルは地下にいた。そこに児童向けコンテンツとしての配慮があったことは推測するけれども、傍目には大人の事情を感じて窮屈に見えたことは否めない。

それがシリーズが「アイカツスターズ!」になったころから、そのへんの制約は少しずつゆるくなり、アイカツ!シリーズに関する事柄が歌唱担当の個人ブログやtwitterで言及されるようになってきたし、担当声優さんと仲良くしている様子も伺えるようにもなったりで、なんかいい感じになってきた。

特に、歌唱担当の藤城リエさんとcvの朝井彩加さんが桜庭ローラを通じて友情を育んでいる様とか、非常に尊いものがある。今回のイベント、朝井さんと、白鳥ひめ役の津田美波さんは、デレステのイベントとかぶって不参加だったんだけど、りえちゃんが最後の挨拶で朝井さんに大声で謝意を述べてたの熱かった。

そういえば、フェス内の設定としては「ひめちゃんとローラちゃんはロンドンにいて参加できない」ということになってた。ということは、北大路さくらもロンドンにいたことになる。群馬県ロンドン市。

まあ、そうやって、内情はわからないけど、少しずつソフトランディングさせていく動きは感じられていた。

2年前の「MONAKAフェス」で、アイマスの我那覇響役として沼倉愛美さんが出演していて、彼女はユリカ様のcvでもあるから、もしかして硝子ドールを歌うような越境があるのか!と期待してた人もいると思う。でも、当時それは叶わなかった。あの時の歌唱担当れみさんの硝子ドールは圧巻だった。今回のフェスで、その沼倉さんの硝子ドールが演じられた。そして、これも圧巻で、まったく優劣は付けられないと思った。

「ちゃんと歌える声優さんが声を当ててるのに、歌唱担当がいる意味って?」ってそんな疑問は意味がなくて、両方の要素があってのユリカ様なんだと思う。れみちゃんもユリカ様だし、ぬーさまもユリカ様なのだ。ラブライブとか2次元アイドルコンテンツで、よく「キャラと演者2人でステージに立つ」っていうけど、このイベントでは「3人でステージに立つ」っていう表現、いろんな人が言ってた。声優さんと歌い手さん、どちらか片方だけで歌う時であっても、常にそこに3人いる、そういう世界観を定着させるイベントだったんだなと思う。

*1

なんか書いてるとキリがなくなってきた。振り返ると、まだまだ見たい聞きたい曲はあったし、お話ももっと聞きたかった。演者の数とか楽曲の数に比して、イベントの尺がみじかすぎたのが唯一の残念ポイントで、後は本当にすばらしい体験だった。あと、今回、cv不参加のアイドルも、ちゃんと開演前とかステージ転換の時の影ナレに出てて、全員いる感出す工夫もありがたかった。らいちの限界オタクっぷりもよかったし、ぽわプリの開演前の諸注意もサービス精神満点で最高だった。

ところで、後から振り返って「ああ、そうか」って思ったポイントとして、出演している声優さんは全員持ちキャラにちなんだ衣装を着てたんだけど、ステージで歌う番がある人はゲームのカード由来の服を着ていて、一方、歌う番がない人はアニメの私服由来の服を着ていたんだよね。(ナオはフォトカツPRのステージ衣装だったと思う。なんかスタッズついたジャケット着てた)

そういうとこが徹底されてて、世界観に対するリスペクトを感じられてよかった。ステージに立って歌うには、ちゃんとカードでお着替えしないといけない。だから、一見カジュアルに見えても、ステージドレスでないとダメなのです。

さらに余談。
今回の物販Tシャツ、白地にパステルカラーで各シリーズのモチーフがちらしてあってすごく可愛いけど、デザイン的にむちゃくちゃ女児肌着っぽい。なので部屋着にしてアイカツ!シリーズを見ると女児気分になれて楽しいです。私はあかりジェネレーションverを買いました。服部観光の旗もちゃんとあった!

まあ、そういう感じで、アイカツ!シリーズはこれからも前に進んでいくぞというのが伝わるイベントであり、いろんな足かせみたいなものが取れたような感覚もあり、いろんな種類の感動で気持ちがいっぱいになった。フレンズ、楽曲の雰囲気がちょっと違っててあんまり見れてなかったけど、ライブで見るとキャストが「オーディションで抜擢された新人+キャリア長めの若手」ってユニットになってて、新人が場慣れしてなくてアワアワしてるのを上手い相方がぴしっとフォローしてるのが「ああ…尊い……」ってなって、本編よりアニメっぽい仕上がりだったし、ちゃんと見ようと思った。(隣の席のお姉さんも「フレンズちゃんと見ないとー」って言ってた)

全体に、作り手と受け手の双方の強い愛と思い入れが結晶していて幸せすぎた。

*1:話はそれるけど、卒業後に、美谷玲美さんのイベントを見に行った時、薄紅デイトリッパーを歌っていたの本当に嬉しかった。卒業した後「れみ」名義で歌った曲を、美谷玲美の曲として歌うことが許されない、みたいな条件があったらどうしようって思ってたし、そうならなかったのでよかった。