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そうでない人がそれなりにやっていくブログ

幸福とはなんだ 7/30

president.jp

こういう調査って、「どういう状態が幸福なんだ」って定義が各国で違うんじゃないかなと思ってて、日本人って幸福の原型が「子どものころの夏休み」みたいな人が多い気がするんだけど、どうでしょうかね。

もちろん実際のところは塾などに通い忙しくしていた子もいるだろうし、虐待受けてて家にいるのがつらかった子もいるとは思うけど、最大公約数的な夏休みの小学生って

  • 近所の友達と集まってプール行ったり、家でゲームしたりマンガ読んだり
  • お盆には田舎に帰省して親戚と遊ぶ
  • 宿題は後回し

みたいなイメージがあり、それを懐かしく思うのが一種のネットミームみたいになってるとも思う。

要は、基本的な衣食住を脅かされるようなことはなく、大きい責任やつらい義務もなく、気の合う仲間や家族と好きなことをして過ごす、たまになんか楽しいアクティヴィティもある。それが幸福だと感じるタイプの人が多いんじゃないかな。

建前上は、幸せになるために頑張って自己実現しようというのがあるけれど、普通は自己実現すればするほど社会的な責任は増すので、その結果として幸福度が低くなるってことなんじゃないのかと。本音のところでは小学生の夏休み的なのが幸福だと思ってると、社会が安全で豊かである限りは、責任を負わず受動的に生きれば生きるほど幸福ということになってしまう。大黒柱としての重圧が男性を不幸にしているというが、女性の中でも一番不幸な層は「子持ちで仕事もしている既婚女性」なのだ。そもそも社会性のある大人として責任を持って生きることが不幸なのではないのか。

よく言われる「管理職になりたくない」「一山あててアーリーリタイアしたい」「子どもを持ちたくない」「政治に関わりたくない」みたいなのって、結局そこに根っこがあるんじゃないんかとも思う。

まあ、みんながそうだとしたら社会としては衰退に向かうしかないんだけど、幸福感ってのは外から圧力かけて上書きするようなもんでもないし、みんなの自由意志がそこに向かうんであれば仕方がないことで、なんか難しい。素朴で温かい幸せって本当に大事だが、素朴なままで社会を良くするのは難しい。というか、子どもを育てていると痛感するけれども、大切な誰かに素朴で温かい幸せを享受してもらうためには、奥歯を食いしばり耐えないといけないことがすごく多いんだよ。

しかし、SFでよくあるような、すごいAIが人間を管理して、普通の人たちはBIもらって気楽な作業を決まった時間やって生きてくような世界ってディストピアっぽいけど、フタを空けてみたらみんなむちゃくちゃ幸福かもよ。